-| 2010年02月 |2010年03月 ブログトップ
前の10件 | -

同乗者3人、不起訴で検討=運転手は起訴へ、名古屋ひき逃げ−地検(時事通信)

 名古屋市熱田区の交差点で1日未明、男女3人が死亡したひき逃げ事件で、車に同乗し、危険運転致死容疑で逮捕されたブラジル人の男3人について、名古屋地検が不起訴の方向で検討していることが26日、捜査関係者への取材で分かった。
 事件では、同乗者について同容疑で刑事責任を問えるかが焦点となっていた。
 愛知県警熱田署捜査本部は5日、赤信号を無視して猛スピードで交差点に進入し、歩道上で信号待ちをしていた被害者をはね飛ばし、死亡させたなどとして、危険運転致死と道交法違反(ひき逃げなど)の疑いで、運転手のロシェ・デ・フレイタス・ファブリシオ容疑者(26)を逮捕した。
 捜査本部はその後、同乗者3人についても、「パトカーの追跡を受けた際は、危険な運転をしてでも逃走しようと示し合わせていた」という供述などから、危険運転致死容疑の共謀が成立するとして、逮捕に踏み切った。
 しかし、こうした供述以外に、同乗者3人がロシェ容疑者に対し、赤信号の無視などを促した明確な証拠がないことから、同地検は起訴は困難との見方を強めているとみられる。一方、同容疑者については拘置期限の26日、危険運転致死と道交法違反の罪で起訴する方針を既に固めている。
 また、捜査本部は、同乗者の一部が拘置期限を迎える週明けにも、事故車両とは別の車を盗んだとして、窃盗容疑で4人を再逮捕する。 

【関連ニュース】
窃盗容疑で来週再逮捕へ=ブラジル人の男4人
ひき逃げの米兵、無罪主張=死亡させた事実は認める
死亡ひき逃げ過去最少=大阪、愛知で大幅減
危険運転で同乗者2人を再逮捕=名古屋ひき逃げ
危険運転致死で同乗者逮捕=4人目ブラジル人出頭

<夕張市>財政再生案提出、17年間で赤字322億円解消(毎日新聞)
朝ドラヒロインに瀧本美織さん=NHK(時事通信)
真央、好調の裏に小顔マッサージ(スポーツ報知)
政治利用防止のルールは示さず 天皇の公的行為で政府見解(産経新聞)
<客引き容疑>無料案内所の店長ら逮捕 大阪府警(毎日新聞)

民主敗北、小沢氏進退再浮上も “利益誘導”選挙通じず(産経新聞)

 与野党が総力を挙げた長崎県知事選で、民主党など与党3党が推薦した候補が敗北したのは、民主党の小沢一郎幹事長や鳩山由紀夫首相に絡む「政治とカネ」の事件と北海道教職員組合の違法献金事件の「3大資金疑惑」が直撃したのは明らかだ。民主党内では「『政治とカネ』で攻められて前向きな政策的な話ができない。このままでは参院選は戦えない」(中堅)との危機感が高まっており、小沢氏の進退問題が再浮上しそうだ。

 「政治とカネ」の問題に対する小沢氏や鳩山首相の対応に不満が高まり、「小沢支配」にほころびが生じる可能性もある。

 民主党では、同党が衆参の全選挙区を独占する長崎県での知事選敗北を深刻に受けとめている。石井一選挙対策委員長は21日夜、党本部入りする予定を急遽(きゅうきょ)キャンセルした。

 民主党は赤松広隆農水相や原口一博総務相、前原誠司国土交通相ら閣僚を遊説のため相次いで現地入りさせ、市町村長と面談させるなど、政権与党の立場をフル活用した。

 小沢氏自身も1月17日、党長崎県連のパーティーに駆けつけ、「(推薦候補の)橋本剛君を知事に選んでいただければ自主財源となる交付金も皆さんの要望通りできます。高速道路をほしいということであれば高速道路を造ることもできます」と、“利益誘導”をにおわせたが、「政治とカネ」の逆風をはね返せなかった。

 小沢グループからも「無党派層の票が取れなかった。『政治とカネ』が響いたのは間違いない」(中堅)と事態の深刻さを認める声が出ている。

 小沢氏や鳩山首相が説明責任を果たしていないとの不満も高まりそうだ。

 小沢氏は21日、松江市内での記者会見で、参院選のための全国行脚の加速を宣言。自らの資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件の説明について「全国行脚の機会に(有権者から)希望があれば答えていきたい」と述べるにとどめ、参考人招致など国会での説明に応じる考えは示さなかった。

 小沢氏に批判的な中堅は「まだ来年度予算案成立前で、地方選でもあるから、すぐには『小沢降ろし』は表面化しないが、党内は『小沢的なるもの』を排除しないと参院選に勝てない、という空気になるだろう」と、いずれ小沢降ろしが始まると予言した。

【関連記事】
負けたら小沢進退問題 民主、地方選でなりふり構わぬ異例人事
小沢ショック直撃!長崎県知事選で民主苦戦 進退問題再燃も
プロレスラーの大仁田氏が立候補 長崎知事選
大仁田厚氏、知事選出馬を否定せず
長崎知事4選出馬断念を正式表明 後継指名は否定

女性医師が出産後も働ける環境を―福島少子化担当相(医療介護CBニュース)
「今後も骨太の言論を」 正論新風賞 遠藤浩一・拓殖大大学院教授(産経新聞)
「撮り鉄」本格捜査へ JR関西線侵入問題立件視野 大阪府警、来週にも実況見分(産経新聞)
<自民党>衆院すべて審議欠席 支援候補の当選、追い風に(毎日新聞)
詐欺容疑で元中学事務職員を逮捕 兵庫(産経新聞)

17政令市がプラス予算=生活保護費、最大規模に−時事通信まとめ(時事通信)

 政令市の2010年度一般会計当初予算案が19日、出そろった。時事通信のまとめによると、4月から政令市になる神奈川県相模原を含めた19市のうち、横浜、静岡を除く17市が前年度を上回るプラス予算を編成。生活保護費の増加や子ども手当の創設などで総額が膨らんだケースが多い。生活保護費は不況に伴う受給者増を見込み、全市が過去最大規模の予算を計上したとしている。
 歳入のうち、地方税は全市でマイナス。景気低迷による法人市民税の落ち込みが響いた。中でも鉄鋼など主要産業の不振で前年度比46.8%減となる川崎など、15市が同税の2けた減を見込んでいる。各市は大幅な税収減を市債発行や基金取り崩しなどで穴埋めしている。
 歳出では、生活保護費の増加や子ども手当の新設に伴い、各市とも扶助費が増加。全19市の生活保護費総額は前年度当初より約1500億円増え、1兆1000億円近くに上った。 

【関連ニュース】
宿泊場所1万7000人分提供=年末年始の困窮者対策実績
子ども手当は無駄削減で=行政刷新相
消費税、方向性提示に慎重=論議は容認
枝野氏、消費税論議に慎重姿勢=「民主公約は破綻」と自民総裁
潜在的国民負担52.3%=財政悪化で高水準に-10年度

オウム新実被告の死刑確定=最高裁(時事通信)
<鳩山首相>トラック運転手が表敬訪問(毎日新聞)
<食肉センター訴訟>住民側敗訴、最高裁が審理差し戻し(毎日新聞)
裁判員裁判 米子強殺で初公判 被告、殺害認め強盗は否認(毎日新聞)
予防接種法改正に向け1次提言まとめる―予防接種部会(医療介護CBニュース)

橋下府知事、統一地方選で過半数取れなければ「ある意味退陣」(スポーツ報知)

 橋下徹大阪府知事(40)は22日、大阪市公館で平松邦夫大阪市長(61)と意見交換会を行い、来春の統一地方選に向けて掲げる持論の「府市解体、再編」構想を展開。実現のために地方議員、首長らと結成する政治グループについて「府議会、市議会で最低でも過半数を取らないと、僕はある意味で退陣」と知事の首をかける決意を示した。

 これに対し、平松市長は「退陣という言葉を今、軽々に使わないでいただきたい。8割の支持を得る知事が言うこと自体に、危険性を感じる」とし、「見出しになることばかり言って…」とクギを刺した。会談では、橋下知事が「府と市が同じことをしなくても、1人の指揮官が全体を見ればいい」と述べると、平松市長は「理念が先行し、中身が見えない」と反論した。

 【関連記事】
橋下府知事、次期大阪市長候補に中田宏氏を“逆指名”
橋下府知事、豆まきで鬼は「平松市長!」
橋下徹 大阪府知事 平松邦夫 を調べる

<爆発事故>7人搬送1人重傷 北海道・飼料会社工場(毎日新聞)
大仁田氏落選も参院選でリベンジ みんなの党と連携も視野…長崎県知事選(スポーツ報知)
天下り先、18法人74ポスト原則廃止へ(読売新聞)
ベトナム難民の子、送還取り消し=タイ出生で無国籍−東京地裁(時事通信)
<松戸女子大生殺害>竪山容疑者を強盗殺人容疑などで再逮捕(毎日新聞)

変死の女児に暴行=日常的に虐待か、母の夫逮捕−福岡県警(時事通信)

 福岡市博多区博多駅前のマンション一室で20日、女児(3)の変死体が見つかった事件で、県警博多署は22日、女児に暴行を加えて死なせたとして、傷害致死容疑で、母親(21)の夫の無職林京介容疑者(21)を逮捕した。女児は全身にあざがあったことから、同署は林容疑者が日常的に虐待していた疑いもあるとみて調べる。
 逮捕容疑は、今月中旬から18日夕の間、仁井内愛音ちゃんに暴行を加え、20日夜、右硬膜下血腫などで死なせた疑い。
 同署によると、容疑を認め「おねしょ、お漏らしをするからやった」などと供述しているという。 

【関連ニュース】
3歳女児が変死=全身にあざ、自宅マンションで
高齢夫婦、自宅で変死=妻は寝たきり、経緯捜査
窃盗容疑の男、池で水死=重文「観音坐像」盗難事件
「口が達者」人気者=スナックが接点
孤独死、昨年は62人=阪神大震災の復興住宅

「金なくなり自暴自棄に」=竪山容疑者を送検−千葉大生殺害放火(時事通信)
暴走族構成員、過去最少=ピークの4分の1に−警察庁(時事通信)
消費税や年金、与謝野氏「超党派で協議を」(読売新聞)
官房長官、調査捕鯨「提訴されるような問題ではない」(産経新聞)
銀メダル長島、ドリカム吉田に並ぶ!!(スポーツ報知)

ACSA交渉開始を確認=岡田外相、ラッド豪首相と会談(時事通信)

 【シドニー時事】岡田克也外相は20日午後、オーストラリアのラッド首相とシドニー市内で会談し、自衛隊と豪軍の間で食料や水、燃料などを融通できる物品役務相互提供協定(ACSA)の締結に向けた議論を正式にスタートさせることを確認した。また、今年前半に外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開催することで合意した。
 日豪間で摩擦を起こしている捕鯨問題について岡田外相は、反捕鯨団体シー・シェパードの寄港地として豪州に断固たる対応を要請。これに対しラッド首相は、暴力行為は受け入れられないとの考えを示しながらも、「入港を規制する法的根拠はない」と説明した。一方、この問題が日豪関係全般に影響を及ぼさないよう、冷静に話し合うことが重要との認識では一致した。 

【関連ニュース】
【動画】シー・シェパード妨害船と衝突=日本船、けが人なし
【特集】「陸山会」土地購入事件〜「小沢氏、幹事長を辞任すべき」72.5%〜
「大政翼賛会」は続かない〜民主・渡部元衆院副議長インタビュー〜
自民の歴史的役割終わった〜自民・舛添要一前厚生労働相インタビュー〜
ポスト鳩山を狙う"ラグビーボール"原口総務相

<児童ポルノ>被害最多 虐待も過去最悪に 09年統計(毎日新聞)
税制改革議論の3月開始には慎重 官房長官「タイミングは微妙」(産経新聞)
東大阪市の過徴収、09年度も10億円(読売新聞)
<性同一性障害>小2の秋から「女の子」…性切り替え容認(毎日新聞)
<五輪フィギュア>小塚選手にエール…元五輪代表の父(毎日新聞)

2億円所得隠し 北新地の高級クラブ経営者の夫を脱税で告発(産経新聞)

 大阪・北新地の高級クラブ「マダム小阪」が約2億円の所得を隠し、所得税約7800万円を脱税したとして、大阪国税局が所得税法違反罪で、女性経営者(58)の夫の西原正起・経理担当者(60)=大阪市中央区=を大阪地検に告発していたことが14日、分かった。重加算税を含む追徴税額は約9500万円で、すでに修正申告しているという。

 営業実態の把握が難しいクラブを脱税容疑で告発するのは珍しい。

 同店は30人以上のホステスを抱え、グランドピアノを生演奏するなど高級感のある会員制クラブとして評判だった。上場企業に勤務する常連客も多く、座るだけで1人5万円ほど。売り上げは年間5億円前後と北新地でトップクラスという。

 関係者によると、店は女性経営者の個人事業だが、西原担当者が経理や申告を担当。ホステスの報酬や他の従業員の給与を架空計上するなどの手口で所得を圧縮し、平成20年12月までの3年間で、女性経営者の所得を約7600万円と過少に申告していたとされる。

 西原担当者は「妻に健康上の不安があり、将来のために財産を残そうと妻に相談せず脱税した」と認めており、女性経営者は「夫に任せていたので申告内容が適正か分からない」と話しているという。

【関連記事】
消防法改正で好況 大阪国税局、警報器設置業者を脱税で告発
夫の相続2億円隠す 妻「命にかえて残した」 大阪国税局が告発
不動産会社社長ら3人、3千万円脱税容疑で逮捕
7000社を救済!…政権中枢に食い込んだ脱税指南役は「借りたカネは返すな」の著者
熱心さ災い?マルサ職員、資料持ち帰りで減給、異動

42歳女性強殺容疑、知人の23歳男を逮捕(読売新聞)
11年かけ自転車で地球2周 植村直己冒険賞に中西さん(産経新聞)
雑記帳 飼育員モデル「マルヤマン」CD発売 円山動物園(毎日新聞)
<糸島市長選>旧前原市長の松本嶺男氏が初当選(毎日新聞)
首相動静(2月13日)(時事通信)

1日当たりの入院・外来患者数とも増加―病院報告・09年10月概数(医療介護CBニュース)

 厚生労働省が2月16日に公表した「病院報告」(2009年10月分概数)によると、昨年10月の1日当たりの平均入院患者数は、前月から609人増の129万8845人、外来患者数は5万7220人増の146万6807人だった。

【病院報告(2009年10月分概数)詳細】


「1日平均患者数」を病床区分別に見ると、「一般病床」では7628人増の67万7822人。一方、「精神病床」は3612人減の31万2790人、「結核病床」は114人減の3265人、「療養病床」は3295人減の30万4920人となった。

 「月末病床利用率」は、前月から1.3ポイント減少して79.3%。病床区分別では、「療養病床」が90.6%(0.2ポイント増)、このうち介護保険を利用する「介護療養病床」が94.3%(0.1ポイント増)と増加する一方、「精神病床」が89.3%(0.2ポイント減)、「結核病床」が35.7%(1.2ポイント減)、「一般病床」が71.8%(2.3ポイント減)と減少した。
 また「平均在院日数」は、前月から1.1日減少して32.7日。病床区分別ではすべての病床で短縮した。


【関連記事】
病院の療養病床、12か月連続で減少
1日平均患者数「入院」は減、「外来」は増−病院報告・09年9月概数
歯科診療所、初の減少―医療施設調査
「小児科」医療機関、病院・診療所とも減少−医療施設調査
一日当たりの入院患者数が軒並み減少―病院報告(9月分概数)

<平野官房長官>こっそり東京離れる…危機管理担当で異例(毎日新聞)
政策会議の在り方議論=平野官房長官(時事通信)
<鳩山首相>母に金無心? 本人は「作り話」と強く否定(毎日新聞)
消費税上げに反対=福島担当相(時事通信)
エコの優等生・風力発電に逆風 低周波は本当に有害か?(産経新聞)

【日本人とこころ】岩崎弥太郎と志(上)常に広い世界を意識(産経新聞)

 喧噪(けんそう)のすき間を縫うように、東京には江戸から継がれる庭園が点在する。そのなかで、清澄庭園、六義(りくぎ)園、旧岩崎邸庭園の名園はいずれも明治初め、ひとりの男が手に入れた広大な土地が礎になっている。

 岩崎弥太郎−。幕末の志士にして、日本を近代化に導いた実業家。あるいは土佐の貧乏浪人の家から、一代にして巨万の富を得た成り上がり。弥太郎の生涯は、毀誉褒貶(きよほうへん)相半ばしている。

 弥太郎を語る前に、避けては通れない男がいる。弥太郎より1歳年少の坂本龍馬。いわずと知れた幕末のヒーローだ。作家、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を、いまさら取り上げるまでもないだろう。

 「龍馬は今、国民的英雄ですが、私たちの龍馬像は司馬遼太郎の小説で作られました。龍馬をすばらしい人物として描くには、引き立て役が必要。そこで、後に大金持ちとして成功した同郷の弥太郎が選ばれた。史実にヒントを得たフィクション(架空)です」

 2人の関係を語るのは、長年、三菱や岩崎家の歴史を研究してきた三菱史アナリスト、成田誠一さん(68)だ。司馬作品や放送中のNHK大河ドラマ「龍馬伝」で脚光を浴びている龍馬の影として、弥太郎は人々に知られるようになった。「それまで、『三菱を作った人』程度のイメージしかありませんでしたが、小説やドラマをきっかけに、弥太郎に興味を持っていただきたい」

                   ◇

 弥太郎は天保5(1835)年、土佐国井ノ口村(高知県安芸市)で、貧しい地下(じげ)浪人の家に生まれた。地下浪人とは、生活苦から没落した武士。若き弥太郎が土佐で貧しい暮らしを余儀なくされていたころ、日本は岐路に立っていた。

 嘉永6(1853)年、黒船来航。米提督ペリーは幕府に開国を迫り、情勢は混迷していた。そうした時代に呼応し、弥太郎は江戸に惹(ひ)かれていく。土佐随一の儒教学者、岡本寧浦(ねいほ)について学んでいた弥太郎は、江戸遊学のチャンスを掴む。ペリーが2度目の来日を果たし、ついに日米和親条約が結ばれた安政元(1854)年のことだった。

 〈吾れ志を得ずんば、再びこの山に上らず〉

 江戸へ旅立つ前、弥太郎は太平洋を望む裏山に登り、神社の門扉にその決意を墨書したという(「岩崎彌太郎傳」)。

 金も名もない弥太郎だが、志だけは高かった。だが、夢にまで見た江戸遊学は、実家のトラブルから中断される。郷里に戻った弥太郎が再び、土佐から飛び出て頭角を現すのは、慶応3(1867)年まで待たなければならない。弥太郎は三十路を二つ超えていた。

                   ◇

 藩に登用された弥太郎が赴いたのは、外国人貿易商が集まる先進都市、長崎。土佐藩の商務組織「開成館長崎商会」の主任に命じられる。そこに登場するのが長崎で活躍していた龍馬だった。脱藩した龍馬が罪を許され、立ち上げた貿易結社は土佐藩所管の「海援隊」となった。弥太郎は海援隊の世話も任されたことで、龍馬と運命的な出会いを果たす。

 〈午後坂本良(龍)馬来置酒〉(「岩崎彌太郎日記」)

 弥太郎の日記によると、6月3日に龍馬が来たとある。晴天。自身の素志を伝えたところ、龍馬は手をたたいて「善(よ)し」と称えたという。また、大政奉還で活躍することになる龍馬の上洛を長崎で見送った弥太郎は、6月9日にこう記している。

 〈余不覚流涙数行〉

 思わず泣いてしまったというところか。2人には不仲説もあるが、成田さんは「2人の活動は違ったが、常に広い世界を意識していた点では共通していた」とみる。

 弥太郎も転換を迎える。明治2(1869)年、長崎から開成館大阪出張所へ異動するものの、明治政府は藩営事業を禁止しようとしていた。土佐藩はその前に土佐人による私商社を立ち上げ、海運事業を引き継ごうと試みる。それが、「九十九(つくも)商会」。6(1873)年には、経済官僚だった手腕を買われた弥太郎が社主となり、「三菱商会」と改称する。

 弥太郎38歳。没するまでの12年間、怒濤のように駆け抜けるが、この時が後に強大な富を得る三菱財閥への船出だった。(猪谷千香)

                   ◇

【プロフィル】岩崎弥太郎

 いわさき・やたろう 天保5(1835)年、土佐(現・高知県)生まれ。一代で三菱を築いた実業家。土佐藩の藩営事業を手がけた後、明治3(1870)年に九十九商会を創設、海運事業などを成功させる。18(1885)年、反三菱勢力との熾烈な競争の中、病いに倒れた。享年50。

                   ◇

 ■GHQが接収 激動の戦後史の“証人”岩崎家本邸

 東京・茅町に置かれた岩崎家本邸。現在は、「旧岩崎邸庭園」として公開され、親しまれている。岩崎家と同じく、この本邸もまた、歴史の奔流に数奇な運命をたどった。

 明治11(1878)年、弥太郎は旧舞鶴藩主の屋敷地を買い取り、周囲の土地も入手して1万坪にまで広げ、和風邸宅を建てた。最期を迎えたのも、本邸だった。弥太郎の没後、息子の久弥が自らの屋敷を建てる。そのひとつが、明治政府に招聘(しょうへい)され、鹿鳴館を手がけたことで知られる英建築家、ジョサイア・コンドルによる洋館。29(1896)年に建築、17世紀初頭のジャコビアン様式を基調とした、優美な邸宅として日本建築史に名を残している。

 この洋館は岩崎家のゲストハウスとして用いられ、関東大震災や第二次世界大戦の戦火にも耐えたが、終戦となってGHQ(連合国最高司令官総司令部)に接収される。そして、新たな家主となったのが、占領中の日本に色濃く影を落としたGHQの諜報機関、いわゆる「キャノン機関」だった。

 彼らは庭で大切に育てられていた樹木を銃の的に使い、和紙と金属箔で見事な細工が施された金唐紙の壁をペンキで塗りこめたという。厨房(ちゅうぼう)やボイラー室などがあった地下。「ここでキャノン機関が何をしていたのか、何人が亡くなったのかわかりません」と都立旧岩崎邸庭園サービスセンター長、松井修一さん(58)は話す。コストなどの理由から、地下は公開されていないが、激動の戦後史の“証人”でもある。

 その後、洋館は修復され、重要文化財に指定された。西に富士山を遠望できたという台地の上に、今も静かなたたずまいを見せている。

相武紗季さんが追突事故=信号待ちの車に、けがなし−東京(時事通信)
長崎知事選、町田市長選にやきもきする民主(産経新聞)
集団暴行受け、中2重体=少年4人を逮捕−兵庫県警(時事通信)
シー・シェパード、十分に事情聞く…官房長官(読売新聞)
<マータイさん>「KYOTO地球環境の殿堂」入り(毎日新聞)

スキーで衝突、2人死傷=中級者コースで−北海道(時事通信)

 14日午前10時ごろ、北海道赤井川村のスキー場「キロロスノーワールド」で、スキー中の名古屋市千種区猫洞通の無職小島泰則さん(67)と、神奈川県藤沢市宮前の会社員中谷俊彦さん(53)が衝突した。2人とも病院に運ばれたが、小島さんは頭などを強く打ち、死亡が確認された。中谷さんは頭の骨を折って重傷だが、命に別条はないという。道警余市署が事故原因を調べている。 

【関連ニュース】
【特集】バンクーバー冬季五輪
山スキーの4人発見、自力下山=1人は病院へ
富山の男性4人戻らず=栂池高原で山スキー
理事選任無効判決で控訴へ=全日本スキー連盟
スキー事故、高崎市課長死亡=コース移動中に転落

<石巻2人刺殺>DV施設、数日で退所 元交際女性「復縁」(毎日新聞)
<雑記帳>バンクーバー五輪「聖火丼」食べて応援(毎日新聞)
山スキーの4人発見、自力下山=1人は病院へ−長野県警(時事通信)
<マータイさん>「KYOTO地球環境の殿堂」入り(毎日新聞)
<消費者庁>地方消費者行政推進本部を設置(毎日新聞)
前の10件 | -
-|2010年02月 |2010年03月 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。